心理学講師の歌ったり踊ったり

名古屋の心理学講師いのうえが歌ったり、日々のトラブルに踊ったりしているブログ

ゲームやっちゃったよ

交流分析というアメリカ版精神分析の中に「ゲーム」というものがあります。

簡単に言えばお互いが不快な思いをするトラブルのことです。

 

不快な思いをすることをわざわざ続けるのか?と思うんですが、これがけっこう辞められない。

なぜかというと、ゲームを始めるには「自分を否定してほしい」とか「人を傷つけたい」「不快になってもいいから、人にかまってほしい」などの後ろ向きな欲求を持っているからだと言われています。

 

 

なんでこんな話題をしているかというと、自分がやらかしてしまったから。

しかも3年もかけた大掛かりなゲーム。

ちょっとダメージ大きいです。

 

 

今回のゲームで私が得たかったのは「頑張ってきたことを評価されない」ということだろうと思います。

何度も母や先生との間でやってきた心の痛みをありありと思い出しました。

 

単に私自身に向いていないことを私が目指していただけなんですが、その時点ですでにゲームが始まっていたんだと思います。

自分ができることで勝負すればいいのに、自分ができないことばかりをやろうとする。

自分から評価されない方に向かってしまってるんだと気づきました。

 

そして私が得意なことはみんなが評価してくれているのに、評価されないことばかりをフォーカスして凹んでいる私はすごく歪んでいる部分があるんだと思います。

 

おそらくね、私は母に何かを認められたかったんだと思います。

それが得られなかったんだろうなぁ。

 

もうできないことを追いかけるのはやめようと思います。

自分を弱らせるだけだし。

実際ここまでやってしまうと本当にダメージ強くて、だいぶ自己肯定感を失った気がします。

 

向かないこととはいえ、これまで頑張ってきた自分をねぎらいつつ、自分が今できることに目を向けていこうと思ってます。

謙遜って本当に良い?

先週土曜日はまちなかメンタルサポーター養成講座でした。

 

今回はメンタルヘルスアサーションの回。

別の方が講師をしていたんですが、私も今回はアシスタントとして参加しました。

 

メンタルヘルスの講義を受けるたびにどのくらいストレスが溜まっているのかチェックするんですが、まぁ毎回ストレス指数高いんですよ(笑)

ただ、正直あまり私自身がそれによって苦痛を感じてはいません。

 

チェックを受けてみると他にもそういう受講生の方がいて、そういう方はだいたい根が明るく、ストレスがあっても「でも自分は大丈夫」と根拠なく思っている人が多いように思います。

この根拠のない自信のことを「セルフ・エスティーム(自己肯定感)」と言います。

 

これがあると生きていくのがかなり楽なんですが、日本人はセルフ・エスティームが低めだと言われています。

日本人には謙遜という文化があるので、普段から親が手放しで子どもを褒めたり、褒められても肯定できないところも要因だそうです。

 

褒められたら素直に「ありがとう」って言って受け取っちゃいましょう。

私も褒められるとモジモジしちゃいますが、なるべく「ありがとう」と言って受け取るようにしています。

古い楽譜

相方のミサがどうしても歌いたいと言っていた曲を探して、年末に大学の図書館に行ってきました。

歌いたいという曲はゴダール作曲の「ジョスランの子守唄」

 

この曲はゴダールのオペラの中の1曲なんですが、このオペラ自体が今ではほとんど演奏されることはなく、この曲だけがピアノ曲などにアレンジされてたまに演奏されているらしい。

どこでそんな曲知ったの?と聞いたら子どもの頃家に非売品のレコードがあって、その中に入っていたんだって。

こんな曲私も全然知らんかった。

 

さすが音大なのでそういうマニアックな曲も網羅していました。

1冊はこの曲だけの楽譜で、ちょっと厚めのA3見開き1枚の楽譜でした。

この楽譜もう何年も陽の目を見たことがないだろうと一目でわかるほど古い楽譜(歌詞はカタカナで書いてあったので、おそらく昭和初期のものだろうな)

写真に撮っておけば良かった。

 

ちょっとでも雑に扱ったらペリッと簡単に破れてしまいそうで、とてもじゃないけど借りて帰ることが出来ませんでした。

 

もう1冊ジョスランの子守唄が入っている楽譜を見つけましたが、それもかなりの年季が入ってました。

「独唱名曲八十番」

もう名前からして恐ろしく古い!!

私てっきり「十八番」かと思ってたよ…


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この楽譜もきっと誰も借りていないだろうなぁ。

昭和25年が初版で、図書館にあったのは定価250円でした。

 

名前は古いですが、中身を見てみるとレパートリーにしたい曲がたくさんあったので、後日購入したものが上の写真です。

 

 

私自分が大学生の頃にこんな良い楽譜があるなんて知らなかったなぁ。

先生が「次はこの曲ね」と言うのをただはいはいと聞いて、自分でこんなに調べることはなかった。

 

きっと歌を再開して、自分で「何を歌おうか」と悩んだり、相方のミサがいなかったらこんな楽譜に出会うことなんかなかったと思います。

ありがたい。

 

そして、ちょっともったいない図書館だなぁとも思っちゃいました。

一般開放はされていても、音大の図書館なんて敬遠しちゃう人も多いだろうし、大学の頃に使いこなせる生徒はそうはいないだろうな。

本当はとっても良い楽譜でも古くなって、誰にも見られなくなって図書館の奥で眠っているなんてもったいない。

 

卒業生の特権ということで、これからも使い倒して古くても良い楽譜や演奏されなくなったけど素晴らしい曲を探したい(マニア心がくすぐられてるだけ?)と思います。