ピカソは何でコラージュを始めたのか
私はアートセラピーの中でコラージュも材料の一つとして扱っている。
そもそもコラージュっていつからアートとして認識されているのかというと、画家のピカソとジョルジュ・ブラックが始めたらしい。
ピカソやジョルジュ・ブラックは「いろいろな視点から見たものの形をを一つの絵に詰め込む」という技法を始めた。
その動向を「キュビズム」と言うんだけど、その流れの中でコラージュの作品がつくられたそう。
キュビズムというものは「多角的な視点から、そのものの本質を表現する」という考え方から始まったので、いろいろな角度から見たものをモザイクタイルのように描いているうちに、もはや何を描いてるんだか分からなくなってきたらしい。
そこで「既製品を取り込んでみよう」と新聞や布を貼りつけた。
既製品の一部を貼り付けてしれっと「これ芸術作品です」と言ったもんだから、今まで芸術は芸術家個人の中から出てくるものだと思っている人たちにとっては天地がひっくり返るほどの驚きだよなぁ。
でもその斬新さのおかげで今私はコラージュを楽しんでいる。
いろいろ調べてみたけど、ピカソって時期によって本当にいろんな絵を描いてるのね。
「青の時代」くらいは聞いたことがあったけど、こんなに極端にどんどん変わっていくものだとは知らなかった。
キュビズムの時代も10年足らず。
でも見ていると「壊す→再構築」を繰り返している。
自分の築いたものをこれだけぶっ壊すエネルギーがあるのがすごいな。