自分の困った癖とうまく距離を取る
先日のドライバーの話で「子どもにドライバーを植え付けていないか心配」というお声を頂きました。
utautai-art-psychology.hatenablog.jp
私も正直、息子に「急げ」のドライバーを渡してしまってはいないか、心配になることはあります。
でも私たち親も、子どもを産んでみて初めて「親」というものを学んでいきます。
自分の子になるべく良い人生を歩んでいってほしいと思うだろうし、自分が失敗したことがあることは特に念入りに教えようとしてしまうものです。
また、コミュニケーションも上手く取れない生き物を育てていく中で、必死なあまり思わず出ちゃった投げつけるような言葉だったり、態度だったりを責めることはできません。
私もたまに思わずやっちゃいます。
親もわけ分からんまま育ててるんだもの、そんなこと仕方のないことなんです。
でもその後しっかり子どもと愛情の確認をすることで、もし「ドライバー」を受け取っても自分で解決していける自我が育ちます。
それに私は「急げ」というドライバーを持っていたことで、得したこともいっぱいあるんですよ。
だって母のように時間に遅れて自分を責めるようなことはなかったし、そのことで周囲から叱責されるようなこともほとんどなかった。
早く仕事を終えることは社会でも高い評価を受けることにつながりますし、子どもを産むまでは「良かったなぁ」と思うことの方が多かったと思います。
「ドライバー」は本当に厄介なものではありますが、それが全く役に立たないわけではなく、小さい頃の私たちは「ドライバー」などをうまく利用して、自分の立場を守ったり、親から関心を得てきたのです。
でも、大きくなれば自分自身の知識なども増え、環境や役割も変わります。
私は息子を産んでから、「急げ」が困ったものになっています。
親というものは子どもの成長を待つことがとても大事ですが、「急げ」に影響されて待つことがとても苦手なのです。
今まで一心同体で「急げ」と一緒にやってきたけれど、それでは上手くいかないなら、今の自分に合わせた距離で「急げ」とお付き合いすればいいんです。
ドライバーの影響をあまり受けていない人は、自分の役割に合わせて「今大事なこと」を考え、それに従って動くことができる人です。
交流分析の考え方では「アダルト(大人の私)を働かせる」と言いますが、これができると自分の困った癖とも上手にお付き合いができます。
ドライバーの記事を書き始めてから、突然息子が朝の準備をサクサクするようになってきました。
んー?
これは偶然同じタイミングだったのか???
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