心理学講師の歌ったり踊ったり

名古屋の心理学講師いのうえが歌ったり、日々のトラブルに踊ったりしているブログ

私にとっての音楽の意味

ボーリング先生の午前中の講義の中で、ボニー式GIM(音楽とイメージを用いる心理療法)を少し体験したのですが、ちょっと深く入りすぎました。

もともと自分1人でも瞑想しているだけで、「あ、これ以上は危険」と自分で感じるほど自分の深層まで入りそうになるので気を付けていたんですが、音楽の力もあり、最近母の脳腫瘍などでプライベートでも心の揺れることが多かったので、止められませんでした。

 

「目の前に道を想像して…」と言われたんですが、道なんかなくて、真っ暗な空間を静かに下へ落ちていきます。

真っ暗でひとりぼっちだけど、なんだか守られているようで「そこから出たくない」と思いました。

そこに居ちゃいけないんだろうことはよく分かってる。でもそこがたまらなく恋しい。

 

体験終了の声が聞こえてもちょっと戻って来れずに困りました。

メンタルがグズグズだったので、その後シェアリングをした相手の方には本当に申し訳なかったと思います。

受講している人たちは学生も多くて、みんな経験少ないのに、こんな深層があふれてきて自分でも回収できなくなってる人見てもどうにもできんよねぇ。

このワークちょっと危険。

出てきたものを自分で回収できない人を放置する可能性があることは、セラピストの目の届かないところではやっちゃいかんと思います。

 

ただこのグズグズの状態の中でも強烈に理解できたことがあって、それは「私にとって音楽は生きていくために必要なもの」だということ。

音楽がなかったら、私はあの真っ暗の空間からずっと出てくることができなかったと思います。

音楽をしている間は自分の体や心とつながることができた。

そして音楽を通して人と繋がってる間は怖くなかったんだと思います。

 

音楽は私に関係性をもたらすもの。

そう考えると、心理学もカウンセリングもアートセラピーも、そして息子が小さい時に作っていた子育てサークルも、そして今力を入れているまちなかメンタルサポーター養成講座も…全てが私にとっては「自分自身や人との関係性を構築するためのもの」なんだということがようやく分かりました。

 

こうやって改めて書いてみると、やっぱり私はけっこう危ういところにいたんだなと自分でも思いますね。

でもそこに入ったからこそ、私の本当に大事にしていることが分かったのはとても良かったと思います。

 

よーし、音楽やるぞー!

心理学もアートセラピーも歌うことも私の中で何一つ矛盾しない。

たくさんの人と繋がって、人との関係性が大切だということを音楽や心理学、アートセラピーを通して伝えたいと思っています。