古い楽譜
相方のミサがどうしても歌いたいと言っていた曲を探して、年末に大学の図書館に行ってきました。
歌いたいという曲はゴダール作曲の「ジョスランの子守唄」
この曲はゴダールのオペラの中の1曲なんですが、このオペラ自体が今ではほとんど演奏されることはなく、この曲だけがピアノ曲などにアレンジされてたまに演奏されているらしい。
どこでそんな曲知ったの?と聞いたら子どもの頃家に非売品のレコードがあって、その中に入っていたんだって。
こんな曲私も全然知らんかった。
さすが音大なのでそういうマニアックな曲も網羅していました。
1冊はこの曲だけの楽譜で、ちょっと厚めのA3見開き1枚の楽譜でした。
この楽譜もう何年も陽の目を見たことがないだろうと一目でわかるほど古い楽譜(歌詞はカタカナで書いてあったので、おそらく昭和初期のものだろうな)
写真に撮っておけば良かった。
ちょっとでも雑に扱ったらペリッと簡単に破れてしまいそうで、とてもじゃないけど借りて帰ることが出来ませんでした。
もう1冊ジョスランの子守唄が入っている楽譜を見つけましたが、それもかなりの年季が入ってました。
「独唱名曲八十番」
もう名前からして恐ろしく古い!!
私てっきり「十八番」かと思ってたよ…
この楽譜もきっと誰も借りていないだろうなぁ。
昭和25年が初版で、図書館にあったのは定価250円でした。
名前は古いですが、中身を見てみるとレパートリーにしたい曲がたくさんあったので、後日購入したものが上の写真です。
私自分が大学生の頃にこんな良い楽譜があるなんて知らなかったなぁ。
先生が「次はこの曲ね」と言うのをただはいはいと聞いて、自分でこんなに調べることはなかった。
きっと歌を再開して、自分で「何を歌おうか」と悩んだり、相方のミサがいなかったらこんな楽譜に出会うことなんかなかったと思います。
ありがたい。
そして、ちょっともったいない図書館だなぁとも思っちゃいました。
一般開放はされていても、音大の図書館なんて敬遠しちゃう人も多いだろうし、大学の頃に使いこなせる生徒はそうはいないだろうな。
本当はとっても良い楽譜でも古くなって、誰にも見られなくなって図書館の奥で眠っているなんてもったいない。
卒業生の特権ということで、これからも使い倒して古くても良い楽譜や演奏されなくなったけど素晴らしい曲を探したい(マニア心がくすぐられてるだけ?)と思います。